豚肉の部位は農林水産省が定めた「食肉小売品質基準」によって、7部位に分けられています。

| 部 位 | 概 要 |
|---|---|
| 1.かた | 肉のきめはやや粗くかためで、肉色は他の部位に比べてやや濃いめです。 脂肪が多少あるため、薄切りや角切りにして長時間煮込むとよい味が出ます。シチューやポークビーンズなどに適しています。 |
| 2.かたロース | 赤身の中に脂肪が粗い網状に混ざり、きめはやや粗くかためですが、コクのある濃厚な味です。 カレーや焼き豚、しょうが焼きなどに適していますが、赤身と脂肪の境にある筋を切ってから調理しましょう。 |
| 3.ロース | きめが細かく、適度に脂肪がのった、ヒレと並ぶ最上の部位。 外縁の脂肪にうま味があるのであまり脂肪を取りすぎないようにしましょう。とんカツやすき焼き、ローストポークや焼き豚にも適しています。 |
| 4.ヒレ | 豚肉の中で最もきめが細かく、やわらかい最上の部位。 脂肪は少なくビタミンB1を多く含み、低エネルギーです。コクに欠けるので、とんカツやステーキなど油を使った料理向きです。加熱しすぎるとパサつくので注意しましょう。 |
| 5.ばら | 濃厚な味の部位で、赤身と脂肪が交互に3層くらいになっています。 骨つきのものはスペアリブと呼ばれ、骨周辺の肉は特によい味です。角切りにして、シチューや角煮などに適しています。 |
| 6.もも | ヒレに次いでビタミンB1が多く、脂肪が少なくきめが細かい部位。 ローストポークやステーキ、焼き豚など肉そのものの味を楽しむ料理に適しています。 この部分をハムにしたのがボンレスハムです。 |
| 7.そともも | お尻に近い部位で、牛肉でいう「らんぷ」と「そともも」の2つの部位にあたります。 ほとんどの豚肉料理に向きますが、肉色の濃いめの部分はきめが粗いので薄切りにしたり、煮込みに利用するとよいでしょう。 |
